東京ゲームショウとは、コンピューターエンターテインメント協会(CESA)の主催によって毎年秋ごろ開催されている。L.A.で行われるE3、ドイツのケルンで行われるGamescomと並び世界三大ゲームショウと称される。1996年に初めて開催され、それから毎年欠かすことなく行われている。
期間は4日。最初の2日間(通常は木・金曜日)はビジネスデイとされゲーム業界者や報道関係者、流通関係者のみへの公開となる。残りの2日(土・日曜日)は一般公開日とされている。色々な企業のブースが設けられ、ゲームの展示はもちろん、ゲームのグッズが販売されたりイベントが行われていたりする。また、一般参加者はコスプレでの参加が認められており、毎年色々なゲームのキャラクターになりきることが参加者が一番盛り上がるところでもある。2020年は9月24日からの4日間、幕張メッセで開催される。
2019年の開催では26万人強が参加し、655企業・団体(国内350・海外305)からの出展があった。家庭用ゲームからPC、スマートフォンなど様々なプラットフォームでプレイできる新作やサービスが多く出展されていた。
毎年テーマを抱えており、2019年は「もっとつながる。もっと楽しい」というテーマで開催された。またそのテーマに沿うように、一昨年頃から4Gよりもより一段と高速・低遅延な5Gが導入されることが予測されていた中で、「5Gインパクト~5Gによって“ゲームチェンジ”は起こるか?」という基調講演が持たれた。この5Gムーブが、クラウドゲームやeスポーツにどういった影響を与えていくのかということは実に興味深く、これから注目されていくだろう。
会場ではやはりVRやARなどの技術を使った最新ゲームが見受けられ、様々な参加者からの期待と熱気が感じられた。またそれだけでなく、前述の5Gを利用できるオンラインゲームをはじめとするPCゲーム等も展示される。
開催中にはゲーム関係事業者同士の交流も多く、リニューアルされた「TGSビジネスマッチングシステム」では2018年の2倍にもなる1496件の商談が成立し、ゲーム事業における交流の場という重要な役割も果たしていると言えるだろう。
eスポーツや5Gの到来を踏まえて、これから開催されるショウがどのような未来を見据えて開催されるのだろうか。世界3大ゲームショウとしての役割を担う東京ゲームショウにぜひ一度足を運ばれてはいかがだろう。